2階の傾き調整(富士見市リフォーム)
施工工程
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- 施 工 -
木造2階建ての戸建住宅です。2階の西側の部屋の窓が閉まらない(隙間が空く)ということで、現地調査を行いました。確かに、窓の下の方が30mm程度空いています。窓の戸車調整かなと思いましたが、念のため、家の傾きを調べることとしました。すると、なんと西側の部屋のみ傾いています。約30mm程度下がってしまっています。そのため、窓が閉まらなくなったようです。1階の部屋を見てみましょう。考えられることは、梁、桁が何らかの理由で下がったと思われます。1階の和室の天井を解体し、梁、桁の調整をすることとしました。- 施 工 -
1階は和室なので、床は畳です。この畳も剥がしましょう。- 施 工 -
畳を剥がし、養生をしましょう。- 施 工 -
埃が飛び散りますので、周りをグルッと養生をします。そして、足場を組んで施工準備完了です。- 施 工 -
早速、天井を解体します。天井を切り取ると、躯体が出てきましたね。- 施 工 -
続いて、梁、桁をジャッキアップしますので、床板を壊します。ジャッキアップする際、床の上から行うと床が下がったり、壊れる可能性があるためです。しっかり、地面にジャッキを置いて、ジャッキアップします。- 施 工 -
照明機器の左側に梁、桁がありますね。ん、写真ではわかりにくいですが、梁、桁共に30mm程度下がっていることが分かります。やはり原因はココですね。大きな梁、桁が入っているのに不思議でしたが、近くで見てみるとわかりました。理由は2つ、1つは材質が良くない。松を使っているのですが、松は比較的柔らかいので、桧もしくは欅などを使ってほしかったです。近年では、集成材を利用していますよね。集成材は加工材なので、強度は大きいです。2つ目の理由は、梁が欠損しています。屋根(下屋)に当たってしまうため、欠いたのだと思われます。計算ミスです。せっかく大きな梁を使っていても欠いてしまったら意味がありません。- 施 工 -
ジャッキで桁と梁をアップします。- 施 工 -
ジャッキアップした後、鉄骨を設置します。今後、下がりにくくするため、鉄骨が効果的です。- 施 工 -
更に、くさびを入れて、ジャッキアップ完了です。- 施 工 -
天井を塞いでいきましょう。野縁、吊木を入れます。- 完 成 -
新しく天井を張って施工完了です。ジャッキアップしたことで、2階の床も平になり、窓もしっかり閉まるようになりました。